Deep Purple Live in Hiroshima 2009

4月10日(金)、会社のおじさんトリオでイングヴェイ・マルムスティーンとディープ・パープルのライブを広島厚生年金会館に聴きに行った。前半がイングヴェイで、後半がディープ・パープルという構成。

イングヴェイはテクニックはスゴいけど、楽曲というものを大事にしていないので何だかなぁ、という感じ。ちょっとメロディーを弾いたと思ったらすぐ6連符の早弾きばかりやるのだ。途中からどの曲も同じに聞こえるようになった。

ディープ・パープルはカリスマ・メンバーのリッチー・ブラックモア(G)とジョン・ロード(Key)を欠いている。現在のメンバーは、イアン・ギラン(Vo)、ロジャー・グローバー(B)、イアン・ペイス(Dr)の黄金期メンバー三人に、スティーブ・モース(G)、ドン・エイリー(Key)を加えた5人だ。オリジナル・メンバー3人はいいおじさんというか、皆白髪で、いいおじいさんになっている。イアン・ギランが好々爺になっているのと、高音が出にくくなっているのがちょっと寂しい。ロジャー・グローバーはチョイ悪オヤジの風情でなかなか決まっている。自分も歳をとったら、こんなじいさんになりたいものだと思った。メンバーチェンジを経ても、新しい楽曲を作り、アルバムを発表し、ライブを続けているという事実には脱帽である。

ギターのスティーブ・モースは上手い。かっこいいリフ、メロディアスなライン、早弾きのどれも良いし、聞きやすい。ただ残念なのは、リッチー・ブラックモアの神懸かり的な、圧倒的な存在感が今のこのバンドにはないことだ。リッチーが発散していた強烈な緊張感はもはや片鱗もない。現在のディープ・パープルは和気藹々としているのである。まるでシカゴみたいだ。

とはいえ、久々のライブで楽しかった。ライブ後はOTIS!で、飲んでしゃべったが、盛り上がった。やはり、若い頃に聴いた音楽が共通というのは良いものだ。今のディープ・パープルに一番近い映像をYouTubeで探してみたので、雰囲気を感じてもらえればと思う。

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