デサフィナード

人恋しいとき、ふとつぶやくメロディーがあります。
ボサノバの名曲、デサフィナード (DESAFINADO)。
ボサノバがアメリカでヒットするきっかけになった曲だそうです。

バンド活動を再開する前、ボサノバギターの弾き語りを練習していたことがあって、この曲も練習しました。楽譜の歌詞は英語版のものでした。訳してみます。

DESAFINADO

By N. Mendonca & A. C. Jobim

Love is like a never ending melody
Poets have compared it to a symphony
A symphony conducted by the lighting of the moon
But our song of love is slightly out of tune

愛は終わりのないメロディーに似ている
詩人は愛を交響曲に例えた
月の光に指揮される交響曲
でも、ぼくらの愛の歌は少し音が外れている

Once your kisses raised me to a fever pitch
Now the orchestration does not seem so rich
Seems to me you’ve changed the tune you used to sing

君とキスしてからぼくは熱で頭が朦朧としている
もう、編曲はあまり豊かなものに聞こえない
君がいつもの歌を変えて歌っているせいだろう

Like a bossa nova love should swing
We used to harmonize two souls in perfect time

ボサノバのように愛もスイングしなければいけない
ぼくらの二つの魂は完全にハーモニーを奏でていたじゃないか

Now the song is different and the words don’t even rhyme
Cause you’ve forgot the melody our hearts would always croon
And so what goods a heart that slightly out of tune

ああ、この歌も前とは違っているし、言葉も韻を踏んでいない
君がメロディーを忘れ、二人の心は哀しく歌う
せめてもの慰めは少しだけ音の外れた心だ

Tune your hearts to mine the way it used to be
Join with me in harmony and sing a song of loving

以前のようにぼくの心に君のを調律してほしい
ハーモニーを合わせて、愛の歌を歌ってほしい

We’re bound to get in tune again before too long
There will be no DEFINADO
When your heart belongs to me completely
Then you won’t be slightly out of tune
You sing along with me

ぼくらはぴったり音程が合う運命なのだよ
君のハートがぼくのハートに重なるとき
そこには不協和音(デサフィナード)はない
君はほんの少しも音を外すことなく
ぼくと一緒に歌うのだ

—-

名曲なので、メロディーは素晴らしい。でも、なんか歌詞に違和感が残るんですよね。徹頭徹尾男性の視点で書かれているせいなのかな? それでも口ずさんでしまうのは曲がいいってことですよね。

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