平等な夫婦という実験

先日、26回目の結婚記念日を迎えたが、納品前の深夜残業ですっかり忘れていた。しっかし、長いなぁ、26年。結婚したことそのものよりも、これだけ長い間、一緒に暮らしていることの方が不思議な気がする。

当初から、自立した、男女平等の夫婦というものをめざしていたので、ロールモデルになるような先輩はなく、手探りでかたちを作ってきた。家事育児を夫婦が平等に分担するとなると、どうしても押し付け合いが生じ、口論になってしまう。

夕食については、早く帰宅した方が作り、作らなかった方が食器を洗う、というのがうちの不文律となっている。それ以外の家事は気づいた方、というか、我慢できなくなった方がやることが多い。

多分、昔ながらの亭主関白は男にとって居心地の良いものだろうし、役割分担をどうするかなどという面倒なことを考えなくて済む点は女性の側にもメリットがあるのだろうと思う。誰もやらなかったことをやるのは、細かなルールをいちいち考えたり決めたりしなければならないので、手間がかかるし、喧嘩の原因にもなる。

ともあれ、人生なんて、どのみち実験なのだから、これも一つの実験だし、ひょっとしたら他の誰かの役に立つかもしれない。なんてことを考えてみた。

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