『満足できない女たち アラフォーは何を求めているのか』(田中亜紀子著、PHP新書)を読んだ。この本を読む前は、アラフォーは40歳プラスマイナス2~3年の範囲をいうのだろうと思っていたが、同所の定義では2008年時点で34~45歳の世代と定義している。一番上は1986年の男女雇用機会均等法施行と同時に社会人となった女性達である。著者の田中亜紀子さんもその一人だ。
アラフォー女性の特徴は、一言で言えば、生き方が多様で、エネルギッシュであること、だそうである。制度として不十分な均等法施行により、これまで誰も経験したことのない職場環境に普通の女性達が大量に出て行ったことでそのような状況が生まれたと分析している。
本書では色々と面白い視点を提供しているが、その中でも興味深かったのは、アラフォー女性と年下男子とのカップルが増えているという指摘だった。同世代の男性はそれより上の世代の男性と同様、女性は結婚すれば家庭に入るもの、という価値観をもっている。しかし、彼女たちは男女平等の職場を体験しているため、そのような男性とは一緒に暮らさせないのである。彼女らより若い35歳くらいまでの男性は、もっと柔軟に、夫婦が協力して家事・育児を行うことが自然にできる、という。また、女性の方の収入が多いことも素直に受け入れるのだそうだ。
そういった意味では、自分はずいぶん時代を先取りしていたのかな、という気がしている。ぼくは結婚して23年になるが、結婚したときから家事は両方が担当している。育児もそうだ。21世紀に入ってからは夕食の7~8割はぼくが作っている。さらに、結婚当時、ぼくは大学院生であったし、社会人になってからも契約社員として働いたり、NPOのスタッフをしていた時期もあるため、ぼくの年収は妻に追いついたことがない。ついでにいえば、夫婦別姓でもある。アラフォー女性の求める男子像にぴったりではないか。唯一の違いは年齢が高いこと、かな。ま、既婚者だから、求められることはないだろうけどね。
ほんとね!随分先取りしていらっしゃる。
それに不満を抱いていないところがいいですね。
この本のように、私も「満足できない女」なんだろうか???
あ!でも、私は給料低いし、年上がいいし、育児も家事もしっかりしたいのだけど、「満足できる男」にめぐりあえない。はてさて、どうしたもんかしら?
お褒めいただき、ありがとうございます。
最初から満足できるパートナーなんていないのではないでしょうか。
お互いに歩み寄ったり努力することで、それに近づくわけで。
ただ、家事を分担すると、どっちがやるやらないでしょっちゅう口論になりますね (^_^;)