映画「恋の罪」

映画「恋の罪」をサロンシネマで観た。かなりヘビーだ。
タイトルには恋とあるが、愛のあるセックスは全く登場しない。

ヒロインの一人である菊池いずみは恵まれた主婦でありながら夫の帰りを待つだけの日常に空虚感を感じ、ふとしたきっかけでセックスと売春にのめり込んでしまう。その世界への手引きをするのが尾沢美津子だ。美津子は有名大学の助教授でありながら毎夜渋谷の廃アパートに街で声をかけた男を連れ込み売春をしているのだ。

1997年に起きた東電女性社員殺人事件にこの映画はインスパイアされている。お分かりと思うが、美津子は殺されるのである。

その事件捜査を担当するのが吉田和子という女性刑事だ。和子は、愛人との関係で精神のバランスを保っているという。この役を水野美紀が演じているのだが、これまでのイメージとのギャップに衝撃を受けた。

人の心の深部にある闇を見せつけるような映画だ。と同時に、人の心がほんとにこんな風になるのか、という疑問も一方にはある。

映画の中で、一つだけ「良し!」と思ったのはラストシーン。女刑事が愛人からの誘いにのらなかった場面だ。この人は衝撃的な事件から人間の一面の真実を受け止め、自分の陥っていた落とし穴から抜け出すきっかけを得たのではないかと感じた。

– 映画「恋の罪」公式サイト http://www.koi-tumi.com/

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