8月4日に続き、8月6日10~12時、広島平和資料館で英語による被爆証言の会を開催しました。プログラムは同じく、平和のためのヒロシマ通訳者グループ (HIP)会員の被爆者である荒谷勲さん、平井昭三さん、小倉桂子さんが被爆体験を語り、質疑を受けるというものでした。平和記念式典の直後に行われたこともあり、会場は満員。おそらく130~140人の参加者があったと思います。うち8割は外国人でした。
司会をしていて感じるのは、参加者の胸に被爆者のメッセージが強く深く響いているということ。辛いことだけど目をそらしてはいけない、という真剣なまなざしが証言者に注がれていました。涙ぐんでいる人もいました。ヒロシマの心は国籍を問わず届くのです。
感想用紙からいくつかのメッセージを紹介したいと思います。
(1) Very moving. So sad they are reluctant to tell their story for fear of discrimination. That never occured to me. I am an American HIBAKUSHA from 928 nuclear tests in Nevada. I had cancer and other diseases so did my friend and family. But we never felt discrimination. This is so sad to be victimized by the hatred bomb – an immoral terrorist act by US government – Then to be victimized by your own society.
(1) 大変感動しました。被爆者が差別を恐れて事実を話せなかったということを悲しく思います。私がそれを経験しなかったからです。私はネバダ州で行われた928回の核実験によるヒバクシャです。私や私の友人や家族は、癌やその他の病気を経験しました。しかし、差別を感じたことはありませんでした。アメリカ政府による非倫理的なテロ行為という憎しみの爆弾によって犠牲となり、さらに自分自身の属する社会によって犠牲になったことを大変悲しく思います。
(2) I felt very lucky to hear the survivors’ stories and felt very moved by what they had to say. I see you have a website. I think it would be wonderful if you could put videos of their stories on the website so that their message could reach even more people. I wish my friends and family in the U.S.A. could hear their stories. Thank you for this program.
(2) 私は被爆者のお話を聞けて幸運だと感じます。そして、内容にとても感動しました。ウェブサイトをもっていらっしゃるのですね。だったら、ウェブサイトにビデオを掲載したらもっと多くの人にメッセージを届けることができるのではないでしょうか。米国にいる私の友人や家族にぜひ聴いてほしいと思います。プログラムを開催していただいてありがとうございました。
(3) I am from Melbourne, Australia. Thank you for an educational and deeply moving experience. Having the privilege to hear these remarkable stories of survival and courage has further ***illed that nuclear weapons are NEVER the answer and only result in unnecessary suffering. Thank you to the brave survivors who shared their stories with us today.
(3) 私はオーストラリアのメルボルンから来ました。教育的で、深く感動する体験をお話しいただきありがとうございました。このような驚くべき生存と勇気の物語を聞く幸運に恵まれると、核兵器は答えではなく不要な被害をもたらすだけのものだということを確信します。体験をお話しいただいた勇気あるヒバクシャの皆さんに感謝します。(*** は読み取れませんでした)