映画「ヒロシマナガサキ」を観てきました。
素晴らしい作品です。いわゆるカタイ映画ですが、映像や切り口を切り替えながら展開するので、途中で飽きさせることがありません。
・ヒロシマナガサキ
http://www.zaziefilms.com/hiroshimanagasaki/
・サロンシネマ&シネツイン
http://www.saloncinema-cinetwin.jp/
これまでも多くのドキュメンタリー映画を観てきているので、記録映像や写真は見慣れたものが多いことは否めません。しかし、複数の被爆者の証言をテーマ毎につなぎ合わせて再構成する手法はぼくにとっては新鮮でした。爆発の瞬間、避難の様子、放射線の影響、戦後の闘病・生活苦といった局面を明らかにしていきます。
記録映像の中で初めて見たものがあります。原爆乙女25人のアメリカでの様子です。また、米国で谷本清牧師がTV番組に出演した映像も驚きでした。谷本牧師が米国で原爆被害についての講演活動をしたことは知っていましたが、アナウンサーが被爆者支援の募金を呼びかけているのにはびっくりしました。
これまでも多くの原爆記録映画が作られてきましたが、「ヒロシマナガサキ」で特筆すべきなのは、アメリカ人(日系ですが)の監督によりアメリカ映画として作られたこと、そして作品としてのクオリティが非常に高いこと、だと思います。
ぜひ、米ロをはじめとした核保有国の国民に広く見てもらいたいと思います。
あと、友人で広島在住の翻訳家が Co-producer としてクレジットされていたのが嬉しかったです。
広島では9月下旬までやっているので、まだ観ていない方はぜひぜひご覧ください。