「モテない男の人って」

先日、20代半ばの女性と話していたとき、こんな言葉を聞きました-「モテない男の人ってダメですよね?」

ぼくが「モテない」部類に入っていないらしいことは光栄なことこの上ないのですが、後になって色々と考えました。もちろん、ぼくはこれまでの人生でモテた経験など一度もありません。モテるかどうかはともかく、異性と人間関係をつくれるかどうかは大切な問題な気がします。

そのときは上手く答えられなかったのですが、こういう性質は、年齢や経験によって変化するもので、「モテない」男性はずっとモテないままというわけでなく、「モテる」男性になり得るのではないか、と思うのです。

よく知られた話ですが、ライオンのオスにはたてがみの黄色いものと黒いものがいます。群れ(ハーレム)を率いているのはたてがみの黒いオスです。経験のない若いオスのたてがみは黄色く、彼らはオス同士の闘争に勝つことによって自信をつけ、次第にたてがみの色が濃くなっていき、黒くなるそうです。最終的には老いたボスを実力で群れから追い落とし、自分がボスに納まるというわけです。

こうした変化には、主要な男性ホルモンであるテストステロンが関係しています。オスライオンの勝利体験はテストステロンの分泌を促進し、これによってたてがみの色が濃くなります。その結果、メスから見て魅力的なオスになるのです。つまり、経験と実力によってモテるオスになるというわけです。

ライオンと人間では違いますが、戦国ドラマなどを見ても、やはり何か似ている面があるような気がします。ちなみに、テストステロンが多すぎると、髪の毛が薄くなったり、前立腺癌にかかりやすくなることがあるそうです。

さて、ぼくの父は今年老人ホームに入居しました。ホームの運動会を見学しにいった弟が、「親父はモテモテだった」と笑っていました。何しろ、入居者の大半は女性で、男性は2割くらいですから。晩年に「モテる」男の人になることもあるようです。

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