若い男と勝利の体験
夜の10時過ぎ、高二の息子が楽器を練習していたので、妻がぼくに、息子に勉強を始めるように言え、と言った。ぼくは強い違和感を覚え、とっさに、自分が妻と同じように考え、行動しなければならないのか、と切り返した。
シャワーを浴びながら、振り返って考えてみるうち、その違和感の原因が分かった。ぼくは、息子に今必要なのは、受験勉強を早く始めることではな く、何かの分野で勝つ体験をし、自分に自信をもつことだと考えている。たまたま、それが軟派なバンドであってもいいではないか。人は、自分が一生懸命になれることでしか、勝つことはできないのだ。