テロ、アメリカ、日本

※この文章は2002年3月にNY在住の日本人ジャーナリストの方にお送りしたメールです。

最近はちゃんと本も読んでいなければ新聞すらまともにチェックしていないので、まとまりのない文章になってしまうことをお許しください。

まず、政府レベルの行動という点での現在のアメリカは最悪です。地球環境問題、核兵器廃絶などあらゆる国際協調に背を向け、自国の論理を世界に押し付けています。そして、「テロに対する戦争」ではアメリカに従え、そうしない国はテロリストと同じだ、という二者択一を迫っています。アメリカは力によってテロを押さえつけようとしていますが、それは単なる対処療法で、テロが生まれてくる背景に目を向けようとはしません。世界の抱える病(富の偏在)を根本から癒そうとする努力なしにテロを止めることはできないでしょう。

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原爆を伝えること

これはHIPのメンバーからいただいたメールへの返事として書いたものです。

アメリカ人に原爆の話を聞いてもらうのがむずかしいとのこと、その通りだと思います。だれだって自分の国を悪く云われるのはいやなものです。日本にだって過去の過ちを認めない人々がたくさんいます。自分の弱さを受け入れられない多くの若い人たちが「自由主義史観」という「正義の戦争」論に呑み込まれてしまっています。

自分たちは偉い、ナンバーワンだ、と思うことは心地よいものです。また、良いことはしたが、悪いことなどしていない、というのも同じことですね。自分が属する国、地域、企業(夫の職場も)など自分の属性の優越性を自尊心の基盤にしている人は多いです。本当の意味で自分自身を尊敬できないからですね。そのような自尊心はとてももろいものです。そのような弱い自尊心をくすぐることで大衆を組織していったのがナチズムや日本軍国主義だと思います。

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ヒロシマに生きるものの一人として

(季刊『批判精神』第2号、「核廃絶伝言板」の原稿として5月4日に書いたものです。雑誌が発売になったのでHPに掲載しました。季刊『批判精神』についてはこちらをご覧ください)

「広島には世界各地から多くの人々が訪れます。平和運動をしていると、平和について考えているのは自分だけじゃないかと時々孤独な気持ちになります。しかし、広島に来て、平和公園を歩き、原爆の子の像に捧げられた無数の折り鶴を見ると、こんなにも多くの人が平和について考えていることに大変勇気づけられ、帰国後再び元気に活動ができます。ヒロシマとはそういう土地なのです」

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