墨攻見ました

映画「墨攻」を見ました。

http://www.bokkou.jp/

主演革離役のアンディ・ラウ、敵将軍巷淹中役のアン・ソンギ、ヒロイン逸悦役のファン・ビンビン、皆よかったです。ぼくは、ファンさんのファンになってしまいました。墨家の唱える「非攻」の思想は、他国に軍隊を送らず、自国の防衛のみに専念すべし、という考え方です。アンディ・ラウもインタビューの中で、「『反戦』や『非攻』というメッセージは今の世の中に大変フィットしている」と述べています。

しかしながら、防衛のためとはいえ、数千の敵兵を殺さなければならなかったのは戦争というものの不条理を改めて考えさせられます。他の多くの戦争映画と違い、本作では戦闘後の死体処理までを描いています。城外に大穴を掘って死体を土葬するわけです。勝利だけを強調するのではなく、その後に残される悲惨な現実を描くことにより、反戦のメッセージがより強く響いてくるように感じられます。

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ロシアの現代美術

オレグ・クリーク1月28日(日)、広島市現代美術館で開催されている特別展「種の起源:ロシアの現代美術 - 私たちは生き残ることができるのか」に行ってきました。

http://www.hcmca.cf.city.hiroshima.jp/web/main/special_exhidition.html

美術館の建つ比治山の上という場所は、いついっても心が穏やかになる場所です。なぜか分かりません。緑が多くて静かだからでしょうか。

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東京・一人の休日

始皇帝と彩色兵馬俑展22日(金)から24日(日)まで出張で東京に来ています。

今日は仕事がないので、一人で街に出かけることにしました。

ホテルに無線LANがあるので、まずはネットで情報をチェック。今やっている展覧会で面白そうなのは、「始皇帝と彩色兵馬俑展」、「ベルギー王立 美術館展」、「ペルシャ文明展」かぁ。夜、見に行く映画は、アカデミー賞外国語映画賞候補にノミネートされた「フラガール」に決まり。これはたまたまつけ ていたテレビで紹介されていたのでした。でも、今日が公開初日なんですよね。

最初の目的地は両国駅前の江戸東京博物館。特別展のタイトルは「驚異の地下帝国 始皇帝と彩色兵馬俑-司馬遷『史記』の世界」

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ビッグイシュー、奈良美智、山村浩二

ビッグイシュー56号表紙9月9日(土)午後、本通り交差点を東に向かって渡りきったところに、野球帽をかぶったおじさんが立っているのが見えました。薄い雑誌を手に掲げていたので、『ビッグイシュー日本版』の販売員の人だとすぐに分かりました。『ビッグイシュー』というのはホームレスの人々の自立支援を目的として発行されている雑誌で、ホームレスの人だけが販売員になれます。以前、東京の御茶ノ水駅そばの橋の上で買ったことがあります。ホームページから紹介文を引用します。

ビッグイシュー日本版
『ビッグイシュー』は英国で大成功し世界に広がっている、ホームレスの人しか売り手になれない魅力的な雑誌のことです。その使命はホームレスの人たちの救済(チャリティ)ではなく彼らの仕事をつくることにあります。1冊200円で販売。110円が販売者の収入になります。

というわけで、 内容も確認せず、早速購入。休憩に入ったカフェで読んだのだが面白かったです。

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