英語による被爆証言の会

今日の午前中は英語による被爆証言の会で、司会・進行を務めました。
http://www.hipj.org/archives/78

英語圏からの参加者向けのプログラムなので、英語で司会をしなければなりません。でも、時間がとれなくて、原稿を書いていなかったので、行き当たりばったりのダメダメな司会でした。が、内容はとても充実していました。

会では、荒谷勲さん、平井昭三さん、小倉桂子さんの、3人の被爆者が順番に、直接英語で被爆体験を語りました。通訳を介さず、集中できるせいか、外国人の参加者の皆さんが非常に熱心に聞き入っているのが印象的でした。とくに平和のためのヒロシマ通訳者グループ (HIP)代表の小倉さんの証言では、わずか8歳で被爆という恐ろしい体験をした少女が目の前にいるような臨場感で、会場が水を打ったように静まりかえっていました。息をのむ体験というのでしょうか。小倉さんが話し終えた後、質問さえ出なかったくらいです。

今日は原爆記念日の二日前で、平日ということもあり、参加者数は35人と少なめでした。でも、それだけに、聴衆全体に被爆者のメッセージが伝わったことを肌で感じることができたように思います。

最近、「だ・である」調で書くようにしてきたのですが、その日の気分で「です・ます」調も使うことにしました (^^ゞ

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長尾さんの証言

今日は、バー・スワローテイルで毎月6日夜に開かれている被爆証言を聞く会に参加しました。数えたわけではないのですが、20数人の参加者がいたと思います。

証言をしたのは長尾なつみさん。高等女学校3年生、14歳の時に被爆されました。場所は学校の校庭、爆心地から南東に1.4kmの地点でした。

顔と手足に大やけどを負い、腕の皮膚は爪の先から垂れ下がっていたといいます。鶴見橋を通り、不自由な体で比治山を歩いて越え、段原国民学校の講堂に避難。3日目に探しに来てくれた父親と再会し、戸河内の実家に連れ帰られたそうです。髪の毛は焼かれてなくなり、顔は赤黒いかさぶたに覆われ、腕は固まって曲げることができませんでした。一時は自暴自棄になったが、こんなことではいけないと気づき、前向きに腕の回復(リハビリ)に取り組むようになったそうです。

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映画「ヒロシマナガサキ」

映画「ヒロシマナガサキ」を観てきました。

素晴らしい作品です。いわゆるカタイ映画ですが、映像や切り口を切り替えながら展開するので、途中で飽きさせることがありません。

・ヒロシマナガサキ
http://www.zaziefilms.com/hiroshimanagasaki/
・サロンシネマ&シネツイン
http://www.saloncinema-cinetwin.jp/

これまでも多くのドキュメンタリー映画を観てきているので、記録映像や写真は見慣れたものが多いことは否めません。しかし、複数の被爆者の証言をテーマ毎につなぎ合わせて再構成する手法はぼくにとっては新鮮でした。爆発の瞬間、避難の様子、放射線の影響、戦後の闘病・生活苦といった局面を明らかにしていきます。

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英語による被爆証言の会

8月6日午後、広島平和記念資料館東館地下1階メモリアルホールで、英語による被爆証言の会を開催しました。主催は広島平和記念資料館、運営担当は平和のためのヒロシマ通訳者グループ(HIP)です。

証言者は、小倉桂子さん、平井昭三さん、広沢澄子さん、荒谷勲さん、およびIPPNW広島の横路謙次郎医学博士の5人で、皆さん英語で自らの被爆体験を語りました。

資料館として、初めての試みであったにもかかわらず、170人の参加者がありました。また、そのうち4分の3程度は外国人であったと思われます。おそらく、式典で案内チラシを受け取り、来てくださったものと思います。

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山岡ミチコさんをお見舞い

知人の山根さんが被爆者の山岡ミチコさんのお見舞いに行くというので、会の代表の小倉さんと一緒に病院に行きました。

2006年8月7日、脳動脈瘤破裂で入院。たまたま同日訪ねてきた山岡さんのご友人が山岡さんが家の中で倒れているのを発見して救急車を呼んだそうです。鍵がかかっているので消防隊が窓を割って救出し、救急車で病院に運んだということでした。「友だちが見つけてくれなかったら私は死んどった」という山岡さんの目に涙が浮かんでいました。

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